ベスパ100のオールペイント |
☆ 趣味的な整備作業
整備作業にも2通りがあり、いつものルーティン的な作業とやりがいのある作業に分かれます。
前者は利益を確保するためには必要な事。いかに効率よく終わらせるかを追求することぐらいしか、魅力はありません。しかし、好きな事ばかりして食っていけるほど商売は甘くはないのです。
後者は、一言で言うと達成感が生まれる仕事。今回はその好きな作業のことになります。
ベスパ100の全塗装。ドンガラ状態でのペイント。ここまでバラさなくても完成車の状態でマスキングすればそこそこきれいに塗装することは可能。
最初はマスキングでの作業を予定していたのだが、こうなってしまった。作業工程からすると3倍ぐらいの付加となってしまう。なぜこうなったのか考えて見ると、エンジンのオーバーホールでエンジンを降ろす作業とステムヘッドのベアリング調整でハンドルを取り外す作業が同時進行したため、そのまま勢いに任せて一気に作業を続けた結果ともいえる。
要するに夢中になりすぎたのである。
後から考えると、エンジンとステムの作業が済んでから、マスキングして全塗装すれば効率よく作業できたことになる。
今回のベスパは愛媛県のユーザー様に納車予定。オフホワイトに塗装という注文で、色合いの違うオフホワイトのテストピースを送りその中から選んでいただいたカラー。
真っ白よりも落ち着いた雰囲気に見える。
画像はベスパ100とルネッサと社外タンク。赤外線で硬化させているところ。
このルネッサのカラーはイエローが一番人気。しかしこの純正色は初めて調色したときに苦労した記憶がある。
オートバイの色は車に比べ鮮やかなカラーリングが多い。