カラーチャート・・・調色作業 |
☆ 悩める調色作業
FZ400のタンクの補修で、レッドの色を決めかねています。
明るいレッド系の塗料は3つぐらいしかないのですが、レッドは発色の兼ね合いで、色を決めるのにいろいろな判断が必要になる。
クルマのように調色配合データなるものがないので初めて塗る車種は手探りで決めることになり、大変。
鮮やかな赤の場合、赤の塗料の下にベースカラーとして、白に赤を少し混ぜたピンク色を塗る。これは赤の発色を良くするため。クルマと違い、バイクの場合鮮やかな色が多いのは、こういった手間のかかるペイントが施しているため。当然コストもかかっている。聞いた話によると、高級スポーツカーのフェラーリの赤は1kg当たり5桁の値段がするという。
色を決める場合、正面・斜め方向と角度を変えて色味を見る。今日のような曇りの天気の場合、判断が難しい。これだという正解がなく、ビミョーな判断の繰り返し。時間がかかりすぎる。
バイクの色は原色を使い、あまり他の色を混入しない。だから鮮やかな色になるのだが。このことは調色で色を作るというよりも、どの原色を使っているかを探し当てるということを意味する。カラーの名称はバイクメーカーと塗料メーカーでそれぞれ使い方が違っている。これがくせ者で、判断を鈍らせる。しかしどうしても解らないときは、そのつけられた色の名前を判断材料にすることもある
時間が許すのなら、調色し実際にテストピースにスプレーして見比べるとわかりやすいのだが、趣味ではないのでそういう訳にはいかない。塗り上がった時に満足することもあれば、不満が残る場合もある。
正解を当てるのではなく、正解に近づけるということ。
調色作業は悩める作業なのです。