難問 |
☆ 気まぐれ症状
ホンダのフォルツァZの修理入庫。たまにエンジン始動不良・エンストするという。たまにという頻度とは「今までに何度かおきた」という程度。今回完全に始動しなくなっての持ち込み。
40Aのメインヒューズ。通常は断線と差し込み部の接触不良を確認しますが、一見なんともないように見えます。しかしよく見ると熱で変質した部分が確認できます。
サーキットテスターで抵抗値を測定すると導通がありません。この時点でヒューズ不良という判断を付ける事ができました。
もし仮にテスターで導通があればこの写真のように内部を確認することになります。
マーク部分が断線した個所になります。以前に乗れていたときはこの部分に導通があったという事になります。
断面を起こしてみると断裂しているのが確認できます。
非常にわかりにくい症状なのですが、ユーザー様に説明する場合は、「見た目は問題ないのですが、電気的に切れています」という言い方になります。
本来、ヒューズの点検は断線しているかどうかを目視で判断しますが、このようなレアなケースもあります。